インターフェレット・ファミリー   

インターフェレットのショー・ブリードは、他のフェレットと何が違うか、何が素晴らしいのか、その魅力をご紹介いたします。

ショーブリードの魅力

インターフェレットは、いつも「フェレットにとって何が最高か」を考えております。そして、その思想に基づき、最も理想的な親選び、交配から誕生したフェレットたちを「ショーブリード」と呼んでいます。

近い血縁で交配が起こらない様にすることは勿論、病気などを遺伝的に排除できるように、それぞれファミリーツリーがコンピューターで管理がされております。親たちは、アメリカのトップブリーダー出身者ばかりです。

また、商業的流通を優先していないために、下記の様にいろいろな面で飼い主様にご面倒をおかけするシステムになっております。そのひとつの例が、6ヶ月以降の手術です。通常のファーム・フェレットでは、購入時のベビーでも既に去勢、不妊、臭腺除去の手術は終わっています。インターフェレットでは、去勢、不妊、臭腺除去手術は、フェレットの成長が終わる6ヶ月から1年の期間に行うことを前提としています。その理由は、去勢、不妊の早期手術による将来的な副腎疾患などの問題を回避するためです。

他にも、重大な病気の報告や、死亡した場合の年齢や、病名のご報告をおねがいしております。これらのことは、将来的な飼い主さんが、フェレットと長く健康なお付き合いしていくことにとても役に立ちます。

 

ファーム・フェレットとの違い

ここでは、ショーブリードの魅力をお話するため、あえてファーム・フェレット(*)たちとの対比をすることがたびたびありますが、ファーム・フェレットを否定するためではありませんので、ご了承下さいますようお願いいたします。

(*)ファームフェレットとは、季節に関係なく年間を通して数多くのフェレットを繁殖している繁殖場から来たフェレットたちのことを言います。アメリカからは、パスバレー、マーシャル、マウンテンビュー、ルビーファー、カナダからは、カナディアン、ニュージーランドからは、ミスティックなどが有名なファーム名です。

丈夫な骨格
ショーブリードの大きな魅力は、外見的にがっしりしているということです。

ショーブリードの骨は、太く丈夫です。仮にファーム・フェレットたちと、同じ大きさの骨があったとしても骨の重さ(密度)が違います。比較すれば、ファームフェレットの骨はやわらかくて軽い、ショー・ブリードの骨は、密度が高く、ずっしり、重く硬いといってもいいでしょう。

ショーブリードの頭、あばら周り、足のあたりを触っていただくと良くわかると思います。オスであれば、厚みのある丸い頭、大きなあばら骨、太い足。メスは、オスとは異なる骨格です。メスらしい小ぶりでしなやかな骨格です。丈夫なベビーを出産し、守り育てるための骨格です。骨盤もしっかりしています。良い母親フェレットとしての条件は、敏しょう性、注意力にも優れていなくてはなりません。

しっかりした筋肉
ショー・ブリードは、オスでは、2500gを越す子も出ます。1歳まではベビーファットもありますが、首、背中、腰にしっかりした筋肉が発達します。オスは、発情シーズンで食欲がなくなってやせることもありますが、5歳を過ぎても隆々とした筋肉が残っている子も多くいます。インターフェレットのレイトアルター(*)は、オスが発情のために食欲が落ちる心配も無いので、たくましいボディーが維持できます。

ファーム・フェレットも筋肉はあります。生後1年までは若い筋肉とベビーファット(赤ちゃん太り)の両方でファームフェレット出身でも比較的大きくみえる個体のオスもいますが、脂肪がかなり多いようです。そんな子たちも1歳、2歳を過ぎたころからきゃしゃなボディーになる子が多く、筋肉があまりなかったことがわかります。

※(レイトルター/Late Alter)
成長後の遅い時期に去勢、不妊手術をしたフェレットのことです。JFAのフェレットショーでは、生後3ヶ月以降の去勢、不妊手術をしたフェレットをレイトアルター部門の出場資格としています。ちなみに、1ヶ月前後の早期手術を、アーリーアルター/Early Alterといいます。

血統管理、成長後の手術による健康管理
ショーブリードの目に見えない魅力のひとつは、その健康管理です。

ファーム・フェレットの問題点のひとつとして、遺伝的な問題を管理する為の血統管理が出来ないことです。大量繁殖のため、親、祖父母のわかるファーム・フェレットはいません。何か病気が起こっても、原因が、近親交配か、遺伝的なものなのかどうかは、追跡することは不可能と思われます(歯の噛み合わせがずれているのは近親交配に多い)。
また、ファームによっては、コスト削減の為に、繁殖に使用しなくなったフェレットを処分してしまう為、高齢時に起こりえたであろう病気を知るすべがなく、遺伝的な管理が出来ません。
ファーム・フェレットにおこる若年での突然死、早期ガンなどの病気は、遺伝的に排除できたかもしれません。

もうひとつの問題点は、生後1ヶ月前後に去勢、不妊、臭腺除去の手術が行われてしまうことにあります。
多くの獣医、研究者たちが早期手術に疑問を抱き、成長に大きな影響が現れていると指摘しています。体も本来の姿に成長できず、ホルモン異常の病気である副腎疾患は、繁殖器官の早期手術に帰する代表的な病気であるといえます。

ショーブリードが、血統管理により、4世代以上はなす交配、成長の妨げにならない生後6ヶ月以降に手術をすることで、健康で優秀な固体の繁殖が可能になります。また、重大な病気の報告や、死亡した場合の年齢や、病名のご報告を飼い主さんにお願いし、遺伝的に病気を排除します。
ファーム・フェレットの平均寿命は、5歳から7歳とすると、ショーブリードたちは、8歳から10歳と言えます。10歳で腫瘍などの病気は何も無くて、ただ老衰で亡くなるという固体も少なくはありません。

自然に近い本来の姿
健康でなく、繁殖能力も弱ければ、その血統が自然淘汰されていくのが野生の掟です。人工化したファームフェレットより、野生に近いショーブリードたちは、オスは、オスらしく繁殖力が強く大きな健康体、メスは、メスらしく敏しょう性の良い小ぶりでたくましい母となれる健康体というのが特徴としてまとめることができます。

繁殖について

ただ今のところ個人の方の繁殖についてはおすすめしておりません。コンパニオン・アニマルのフェレットたちが、繁殖できないことを哀れだと思わないで下さい。野生種ではないこのフェレットたちは、人間と一緒に暮らすことしかできません。手術しないままのフェレットは、発情というある種の体へのストレスや危険の中で人間と生活しなくてはなりません。オスの発情行動は、マーキング、他のフェレットへの攻撃、激やせなどあり、決して飼い主さんが飼い易い状態ではありません。メスの発情期はナーバスになったり、エストロゲンの過剰分泌からの貧血、体調不調もあり、発情のまま放置しておいて死亡した例も聞いています。また。手術をしてないメスに多い子宮蓄膿症という怖い感染症は3日で死亡してしまうこともあります。去勢、不妊手術をしないままでいることは、フェレットの体を傷つけてしまうことになるのです。安易な繁殖も同様にフェレットの体を弱らせ傷つけてしまいます。フェレットを大切に飼いたいのであれば、生後6ヶ月から1歳までの間の去勢、不妊手術を行なって下さい。

 

インターフェレットのショーブリードたち 「交配からショールームデビューまで」

人気NO.1オスのももちゃんの場合

渡米
1999年の春、スタッフが、アメリカの個人トップブリーダーから優秀な子が生まれている報告を受け、さっそく渡米しました。優秀な血統を持ち合わせている生後1ヶ月、2ヶ月のベビーたちの中から、インターフェレットの初代の親たちを選び出します。

ここでももちゃんとの出会いがあったのです。9頭の兄弟の中の、際立って大きく顔の丸い男の子がいました。性格もなんだかのんびりしていたその子がももちゃんでした。他にも選んだ子たちのリストを作成し、次回連れて帰る時までの、フード代、ワクチン代、連れて帰るための特注キャリー代など全て含めた契約が完了となります。その約半年後に再び渡米し、ももちゃんを始めとする優秀なブリーダーたちを日本へ連れて帰ることができました。

ほんとうにフェレットを大切にしているアメリカの個人トップブリーダーたちは、生後5ヶ月を越さなければ、いかなる場合でも飛行機には乗せさせません。フェレットだけの航空貨物扱いは生後5ヶ月以上でも絶対させません。必ず搭乗者とフェレットは一緒にフライトします。気候の良くない場合もすんなりお断りが入ります。私たちは、日本に連れて帰ることができるかどうか、当日朝までハラハラしていました。

完璧な輸送キャリーで到着
ももちゃんたちご一行様は、数個のキャリーに入って、初冬の名古屋空港にスタッフと一緒に到着しました。輸送用に特別加工した大きなキャリーケースの中は、体が汚れないように使えるトイレ、フードボール、ウォーターボトル、ハンモック、スリープサック、水が漏れた場合でも非難できるスペースとあの手、この手で完璧な移住空間となっていました。日本到着後、開放してあげた時も体は、臭くないし、汚れてもいませんでした。なんとすばらしい!トップブリーダーのフェレットへの愛情が伝わってきました。

優秀なショーブリードたちをやっと日本に連れて帰れた喜びと、ここまで一生懸命にこの子たちの日本行きに協力してくれたトップブリーダーたちへの感謝の気持ちでスタッフたちは胸が熱くなりました。

ここが日本だよ!
さて、アメリカからやってきた20頭は、まず1ヶ月間スタッフの自宅で体調を整えることから始めます。生後5ヶ月まで、トップブリーダーに愛情いっぱいに大切に育てられてきています。毎日、遊び、抱っこされ、話かけられてきた箱入りの息子や娘たちです。慎重に、日本の水、空気、日本語にも彼らに慣れていってもらわなければなりません。

スタッフの自宅の応接間が来日ショーブリードの調整ルームとなりしました。日本の家に入って、みんな興味深々です。旅の疲れも見せないで全員元気で遊びはじめたのでほっと一息。フードは同じトータリーです。みんな良く食べました。1週間後は獣医で健康診断を受けました。

問題も無く、トップブリーダーに調整報告など連絡を取りながら、1ヶ月が過ぎ、インターフェレットのショールームにデビューしました。ももちゃんをはじめ、かぐや姫、さくらちゃん、イリアムナちゃん、アリエスカちゃん、銀ちゃん、マツ君、茶太郎、とらちゃんなどの有名どころはこの時の同じグループです。

血統管理
ショーブリードたちは、それぞれに血統管理書類を持っています。手元に置くファミリーツリーには5世代までをプリントアウトしていますが、コンピューターの血統管理ソフトの中には、80年代の親まで管理されています。

血統管理が大切な意味は、近親の交配を防ぐ、そしてどこかで遺伝的な病気が出た血統はブリーダー同士で連絡を取り、繁殖をストップできるとういところにあります。

交配
若すぎるオスの発情は、交配にむいていない時もありますが、だいたい生まれた翌年には完全な発情が来ます。メスは注意が必要で、1歳未満で出産させてはいけません。出産と出産の間も1年以上空けます。それをしないとメスの体を痛めてしまいます。交配相手は、ファミリーツリーを確認して近くても4世代までとします。しかし、できる限り遠縁での交配を選択します。

血統を見れば出てくるべビーの色は想像できます。交配するタイミングはなかなか難しいです。時期があや過ぎても遅すぎてもいけません。そして、2頭以上のメスが同日に出産できるようなプログラムを組みます。フェレットの出産は大変だということはもうお聞きのことと思いますが、出産後おっぱいが十分に出てこないメスは少なくありません。フェレットの生後すぐの人工授乳はできません。そういう時は代理ママにおっぱいを飲ませてもらうことが出来ます。

交配のプログラムができたら、清潔なケージ、トイレを用意し、邪魔なものが極力ないケージで交尾させます。長くて48時間までで離します。フェレットの交尾はオスがメスの首を噛んで振り回すようなことが多いので交配中もスタッフが注意しています。若いメスや、出産後11ヶ月以下のメスの発情は、パイプカットだけしたオス(V−HOB)と交尾させ、偽妊娠状態で発情を終わらせます。インターフェレットにいるパイプカットしたオスは、トーボーイ君です。毎年シーズンになると忙しい日々を送っています。働き者です。(?)

出産
さて、交配が済んで42日間で出産予定日です。この期間は子宮蓄膿症でないかどうか注意します。発情中や、交尾中に、膣にばい菌が入り込み、子宮内が化膿してしまうのです。この場合気が付くのが遅れると3日目で死亡します。

妊娠中のメスは担当スタッフが自宅へ連れて帰り、静かな環境の中で、栄養管理しながら出産の日を待ちます。夏期出産になることがほとんでなので、冷房は24時間フル稼働です。人間には寒いくらいの設定です。ハンモックはもう使いません。安心してもぐるって出産ができるものを用意し、早めにママフェレットには慣れさせてます。

出産予定日前後はスタッフが一番緊張する時です。お腹が大きくなって苦しそうになってきます。中には早産したり、初めてのお産で生まれたベビーをどうしていいかわからずおろおろするママフェレットもいます。当日、無事出産が済んでママが少し安定したら、まず血液などで汚れたもぐるものを取り替えます。ママにはその間に、十分な栄養補給をします。

こわれそうな小さなベビーの体重を計り、表に記入します。その時にはへその緒が長いままであったら、カットしてあげることもあります。その日の健康状態も書き込みます。これは毎日の大切な仕事です。2日に一回はもぐるものは取り替えます。ベビーの体重は毎日増えますが、生まれて2日目、3日目に体重が停滞したり、減ったりしたら、担当者の背中に冷たい汗が流れます。重大事です。ベビーがバクテリアに感染していたり、ママのおっぱいが出ていないことがあります。ママフェレットの健康状態も注意して観察しなければなりません。

ベビーの成長段階
このように担当スタッフの自宅で毎日体重計量と健康チェックが進み、離乳食、ウォーターボトルの飲み方トレーニングを決められた時期にさせます。離乳食スタート少し前には、ママのおっぱいが炎症を起こすことはよくあります。獣医で薬を処方してもらいます。おっぱいを毎日清潔にしてあげることも大切なんです。

担当スタッフのお世話は24時間体制です。そう言っても疲れたなんて言っている余裕はありません。フェレットの出産に携わるのであれば、早期対応、早期発見できるかどうかで、その子の運命が分かれてしまうのです。離乳食のお皿の中でどろどろになってしまったり、もぐるものの上に離乳食をこぼしたりはあたりまえのことです。ママフェレットも汚れたベビーをなめてくれますが、担当スタッフがふいてあげることもしばしば。目が開く前のべビーの目は化膿しやすいので、ケージ内は清潔保つようにします。担当スタッフに休日という言葉がなくなります。

いよいよ、デビュー!
目がそろそろ開いてくる1ヶ月目ころから、ベビーはママフェレット用の固形フードをなめはじめます(でも、なぜかベビーの離乳食を一緒になって食べるお母さんもいます)。 しばらく離乳食と平行して固形フード切り替えをあせらず続けます。個体差で早く固形ばかり食べたがる子となかなか固形をうまく食べられない子がいるからです。

えっ!そんなに早く固形フードを食べさせていいの?と思うかもしれませんが、ベビーが自分で食べ始める時期から与えて全く問題ありません。

基本的にワクチン8週齢目とマイクロチップ挿入が済んでから、皆さんの前にデビューとなります。健康状態によってはその前にデビューできる子もいます。

さあ、いよいよデビューです。
  
いつ運命の飼い主さんに出合うことが出来るかな? 大事にしてくれる方人だといいな。

 
インターフェレット・ファミリー  
お父さんやお母さんをご紹介します。